理学療法士・作業療法士の活躍の場は「地域リハ」へ!【転職(求人)にオススメ】

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最近になり特に重要度が増してきている「地域リハ」について、徹底解説します。
理学療法士・作業療法士の次の活躍の場は、「地域リハ」といっても過言ではありません。

こちらの記事をお読みいただくことで、

障害のある方々やご家族が在宅生活を行っていくにあたって、理学療法士・作業療法士としてどのような役割を果たすことができるのか

がわかります。

そもそも「地域リハ」とは?

地域リハの定義を確認します。

地域リハビリテーションとは、障害のある子供や成人・高齢者とその家族が、住み慣れたところで、一生安全に、その人らしくいきいきとした生活ができるよう、保健 ・医療・福祉・介護及び地域住民を含め生活にかかわるあらゆる人々や機関・組織がリハビリテーションの立場から協力し合って行なう活動のすべてを言う。


 日本リハビリテーション病院・施設協会

これらを踏まえ、理学療法士・作業療法士職として、在宅医療や在宅リハ・介護に関わる業種に従事することであったり、地域活動へ参加を行うことを指します。

理学療法士・作業療法士が地域リハに求められる役割とは?

理学療法士・作業療法士が地域リハに求められる役割は、2つあると思います。

①医療と介護を繋ぐ役割
②職種としての適正として求められる

①医療と介護を繋ぐ役割

病院での治療を終えた患者様・利用者様が、在宅復帰時にその人らしくいきいきとした生活ができるよう、医療と介護を繋ぐ役割を行います。

医療依存度の高いコミュニケーションは介護スタッフには荷が重い領域です。
理学療法士・作業療法士であれば、医療と介護の両方のコミュニケーションが取れる為、「医療と介護を繋ぐ役割」として求められます!

②職種の適正として求められる

理学療法士・作業療法士の業務は、治療という身体的な領域のみでなく、動作を改善し生活をデザインすることが業務である為、より在宅領域に近い状況で活躍の場があることは必然なことでsるため。

今後地域リハには、リハ職種がより求められます!

今後、在宅分野にはリハ職種がより求められていく理由を説明します。
3点あります。

①高齢化社会において、地域包括ケアシステムにより在宅療養の方針が立てられたこと
②自立支援型の介護の方針がより濃く立てられたこと
③そもそも在宅領域リハ職種が少ないこと

①高齢化社会において、地域包括ケアシステムにより在宅療養の方針が立てられたこと

地域包括ケアシステムとは?
それぞれの地域の実情に合った医療・介護・予防・住まい・生活支援が確保される体制を構築することが、「地域包括ケアシステム」と呼ばれているものです。

公益社団法人 全国病院協会

これにより、介護予防としてのリハビリテーションのニーズがさらに高まっています。

②自立支援型の介護の方針がより濃く立てられたこと

近年の介護保険の法改正では、「自立支援」の方向性を極めて濃く打ち出されており、今後改善度合いに応じた加算のインセンティブ制度の導入なども喧騒が進められています。

詳しくは、こちらをご確認ください。

③そもそも在宅領域リハ職種が少ないこと

在宅領域で活躍する理学療法士の数 全体の「9%

※詳細
10777人1/119,525人
(医療福祉中間施設、老人福祉施設、介護保険法関連施設)
参照:公益社団法人日本理学療法士協会

在宅領域で活躍する作業療法士の数 全体の「4.7%

約4.7% 2737人/57,960人
(介護保険分類)
参考:一般社団法人日本作業療法士協会

この数値で確認できる通り、まだまだ拡充が必要となる領域です。
その上で①②の影響も相まり、より求めらる状況になっています。

地域リハビリでの理学療法士・作業療法士の現状について

すでに地域リハ領域で働く理学療法士・作業療法士の方々について紹介します。
イメージの把握にお役立ててください!

①地域リハ領域での働き方について
②地域リハ領域で勤務する際の給料はどの程度でしょうか??

①地域リハ領域での働き方について

働き方は大きく分けて2つあります。「スペシャリストタイプ」と「マネジメントタイプ」です。

「スペシャリストタイプ」
基本的に利用者様の対応をメインに行います。
病院でのリハビリとの違いは、「1対1」ではなく「リハ職種1対利用者多数」の実施となることがあります。
結果、1人ひとりに徒手療法を丁寧に行うことはできない場面が多く、パワーリハや模擬練習が中心のリハビリメニューとなります。

また、地域リハの領域では、リハ職種以外がリハビリを一緒に行うことが多くあります。その為、リハビリテーションプランは理学療法士が行い、リハビリの実施は他職種ができる状況を作成することが役割の一つでもあります

その際他職種の方は、前提としてリハビリテーションの知識は十分ではあリませんので、育成や研修も役割となります。

「マネジメントタイプ」
マネジメントタイプの方ですと、チームリーダーや現場の責任者、複数店舗のマネジャーなど一般企業同様のキャリアプランが当てはまります。

病院勤務時にも役職によるキャリアアップの道はありますが、地域リハの領域ですと小規模の事業者が多数ですので、より機会が多いです。
また小規模であることから経営層と近い為、スキル次第ではより多くの裁量が与えられます。

役職が上がるほど理学療法業務や作業療法業務からは距離できる事になりますますが、スタッフを介してより多くの方々へ、そして社会に貢献できる役割でもあります。

②地域リハ領域で勤務する際の給料はどの程度でしょうか??

一般的に、病院での給料相場よりも地域リハの給与相場のほうが高いと言われています。

理由としましては、「地域リハの理学療法士・作業療法士は、既卒の方が多い為、年齢考慮の給与設定である事」と、前述の「キャリアアップの機会が多い為、役職手当てが付与されるケースが多い事」があげられます。

具体的な額面の詳細は理学療法士・作業療法士の年収(給料)事情を、全職域 大調査!【転職の参考になるな〜。】をご確認ください。

地域リハで重要となる「職業」紹介

特に重要となる、デイサービス、介護老人保健施設、訪問リハビリの3領域についてお伝えします。

今後の地域リハビリにおける理学療法士・作業療法士の活躍の展望

現在の理学療法士・作業療法士は、「急性期」「回復期」が花形といった印象でしょうか。
ただ今後は、生活期リハ(地域リハ)が置き換わってくるかもしれません。

そして地域リハ分野においても、新卒で入職するといった動きが増えると思われます。

ぜひチャレンジしてみてください!^^