理学療法士・作業療法士の年収(給料)事情を、全職域 大調査!【転職の参考になるな〜。】

転職

・理学療法士の給料が低いって本当かな?
・介護分野へ挑戦してみたいけど、給料面はどうなんだろう?
・次の転職先の参考にしたいので、業種(医療や介護など)別に把握したい。

専門性としてのやりがいの部分と、双璧をなす重要項目ですね。
転職や、次のチャレンジに向けて、参考になる様にまとめました。

お読みいただくことで、理学療法士・作業療法士業界の給料事情が網羅的にわかると思います。

「職域別」にまとめました。【PT・OT同士で比較!】

理学療法士・作業療法士の職域は、多岐に渡ります。
医療分野や介護分野を中心にまとめました。

その他にも、ニッチな領域で活躍されている理学療法士・作業療法士もいらっしゃると思いますが、ここでは理学療法士法・作業療法士法にのっとった働き方をされている方へ、絞りました。

理学療法士・作業療法士の職域別「年収」表

※「病院」勤務に関して、領域による大きな差はほとんどありませんでした。

こちらは、公的な資料を見つけきれませんでしたので、大手求人サイト(google、indeed、コメディカルドットコム)を参考に私の方で平均値を算出しました。

こうしてますと、同じ職種であるにもかかわらず、結構な差があることがわかります。

「職種別」にまとめてみました。【他職種との比較!】

職種別(年齢別)「年収」表

グラフ化

賃金構造基本統計調査を元に算出。

現在のご自身の年収(給料)と比較して、いかがでしょうか?

この表を見ますと、現場でよく変わる医療職種・介護職種の中でも高水準となっており、左の列「全体(全業種一般企業含む)」と比較しても優れています。

一方で、同じコメディカルである「看護職種」には及びません。

理学療法士・作業療法士の年収(給料)は低いのか??

上記で、同じコメディカルや全体(全業種一般企業含む)と比較しても、高水準であるにも関わらず、

理学療法士・作業療法士の年収(給料)は低い!

といった声があるのも事実です。

このお声に対し、私なりに答えを探してみました。

原因は、理学療法士の年齢分布において若年層が多い為である

前提として、「理学療法士・作業療法士の年収(給料)は低い」は、医療・介護分野の他職種や異業種との比較を行うと「事実ではない」為、ここの状況によることが判明しました。

その上で、あえて回答を出しますと「理学療法士の年齢層が全体的に低いこと」が理由として挙げられます。

厚生労働省の平成30年賃金構造基本統計調査より、理学療法士の年齢別データから最もボリュームの多い年齢層を調べてみました。

厚生労働省の平成30年賃金構造基本統計調査より、

20代男性が全体の中で占める割合 : 約43%
20代女性が全体の中で占める割合 : 約45%

30代男性が全体の中で占める割合 : 約39%
30代女性が全体の中で占める割合 : 約33%

40代男性が全体の中で占める割合 : 約15%
40代女性が全体の中で占める割合 : 約17%

50代男性が全体の中で占める割合 : 約2%
50代女性が全体の中で占める割合 : 約4%

以上より、20代~30代の理学療法士の平均的な年齢ボリューム層であることが分かります。結果、管理職としてキャリアアップしていく40代以降が圧倒的に少ななく、理学療法士の平均年収額の低いと言われる原因と考えられます。

理学療法士・作業療法士の給料の特徴

・年度昇級について
・給与形態について
・歩合制度について
・その他(学歴による差)

こちらも大手求人サイト(google、indeed、コメディカルドットコム)を参考に私の方で平均値を算出しました。

年度昇級について

基本的に年度昇級は、年「1回」の募集が多いです。
また上がり幅は、年に「2,000〜5,000円」程度が一般的の様です。

給与形態について

「基本給 + 賞与 + 残業手当」という形態が大多数です。

こちらを基本に、昇進があれば「役職手当」が付与されます。
少数ですが、さらに昇進した場合は「年俸制」の道もあります。

また「訪問リハビリ」などにおいては、インセンティブ制度の導入がある職場もあります。

歩合制度について

前述の「訪問リハビリ」などで導入されている、インセンティブ制度の導入の紹介です。

・月に訪問件数〇〇件以上であれば、1件につき〇〇円支給!
・月に訪問単位〇〇点以上であれば、1単位につき〇〇円支給!

といった形で設計がなされています。
頑張った分だけ給料へ繋がる形態は、やりがいに繋がります。

その他(学歴による差)

一般企業では、新卒での就活時は「学歴」による差がとても大きいです。
しかし理学療法士・作業療法士業界は、「学歴」はあまり問われません。

給料(年収)事情を踏まえて

冒頭申し上げました様に、給料(年収)は、専門性としてのやりがいの部分と、双璧をなす重要項目です。

しかし優先しすぎる事で、患者様への「モチベーションが上がらない」などといった、意図しない分野への挑戦の弊害(心身のバランスに崩れ)にも繋がります。
専門性としてのやりがいの部分との両立がとても重要です。

理学療法士・作業療法士業界で給料(年収)を上げるためには、前述通り「年度昇級」と「昇進」という選択肢があります。
また最近では副業も可能な求人もあります。

業界全体として、どういった生態系になっているのか、を把握した上で、「自分らしい」バランスのとれた仕事の仕方を見つけましょう!

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